就職活動はしなくてはならないものだと思っていても、いつから始めたらいいのかを知らない人も多いのではないでしょうか。
企業研究をしたり、自己分析をしたりと、就活の準備については自分の意思でいつでも自由に始めることができます。しかし、企業が採用活動を行うタイミングは地域や業界・企業ごとに違いがあります。
今回の記事では、一般的な就職活動の開始時期と、どんな準備をしたらいいのかについて解説していきたいと思います。
就活の時期は決まっている?
企業が採用活動を行なっていなければ、就職活動をすることはできません。では、企業はいつから採用活動を始めるのでしょうか。
就活の時期は毎年変わる!
2020年卒業の大学生に向けた採用活動は、
▼大学3年生の3月…説明会が解禁
▼大学4年生の6月…面接などの選考が解禁
となっています。
なお、大学院で修士課程まで修了する学生の場合は、
▼大学院1年の3月…説明会が解禁
▼大学院2年の6月…面接などの選考が解禁
となります。
経団連が就職活動のスケジュールを決めている
採用活動・就職活動の時期を決めているのが、日本経済団体連合会(経団連)です。経団連には、各種メーカーや商社、銀行など約1300社が所属しています。
経団連は早期化しがちな就職活動時期を遅らせるために、2017年卒業生から3月:情報解禁、6月:面接開始がというスケジュールにすることを決定しました。それに合わせてリクナビやマイナビなどの就活ナビサイトもオープンしているため、大学3年生の3月から実質的な就活が始まるというのが一般的な認識となっています。
しかし、経団連に所属していない企業も採用活動は行っています。中には3月よりも早くから採用活動を行う企業もあるため、1月ごろには企業の動きをチェックするようにしましょう。
企業の選考スタートのタイミング
次に、選考スケジュールの例をご紹介します。
経団連加盟の大手企業
大学3年6月~大学3年2月…インターンシップ
大学3年3月~大学4年5月…説明会、エントリーシート提出
大学4年6月~大学4年8月…選考
大学4年6月~大学4年8月…内定
経団連に加盟している企業は、3年生の3月1日に情報解禁(合同説明会、会社説明会開始)
4年生の6月1日に選考開始(面接選考開始)というスケジュールになります。
しかし、Webテストやエントリーシートの提出には日程の制約がないため、6月より前から選考を実施している企業もあります。早めの動き出しを心がけましょう。
経団連非加盟の上場企業やメガベンチャー企業
大学3年6月~大学3年2月…インターンシップ
大学3年2月~大学4年8月…選考活動
大学4年3月~大学4年8月…内定
選考スケジュールに縛りがないため、経団連加盟の企業よりも早くから選考を始め、内定を出す企業が多い傾向にあります。
外資系企業
大学3年6月~大学3年9月…インターンシップ
大学3年10月~大学3年11月…選考活動
大学3年11月~大学3年12月…内定
外資系企業では、比較的早い時期から選考活動を行い、年内に内定を出す企業が多いようです。より多くの優秀な学生と出会い、志望度が高い学生を絞るには、どこよりも先んじて学生とコンタクトを取る必要があるというわけですね。
大手メディア
大学3年6月~大学3年10月…インターンシップ
大学3年11月~大学3年3月…選考活動
大学3年12月~大学3年3月…内定
一部の大手メディアでは、大学3年の秋という早い時期から選考を開始します。
マスコミでは慣例的に首都圏にある大手での採用が終わってから、地方メディアでの採用が始まります。そのため例外的に、大手マスコミの採用時期が早くなっているのです。
中小企業
日本の99.7%の企業は、上記のどれにも属さない中小企業です。
経団連のスケジュール通りに選考を実施している場合もあれば、大手企業の選考が一通り終わった後に実施している場合もあります。興味のある中小企業の採用情報は、こまめにチェックしておきましょう。
就活のスケジュール
3年生の動き
6月…リクナビやマイナビで企業情報が公開され、インターンシップ申し込みが可能に。
自己分析、業界・企業研究を始める時期。
7月…働く感覚を学ぶため、サマーインターンシップに参加。
8月…引き続きインターンシップに参加。
インターンシップに参加後、興味のある業界について企業・職種の研究
9月…OB・OG訪問を開始。
10月…外資系企業、大手メディア企業、ベンチャー企業の選考が開始。
1月…行きたい業界・企業の雰囲気を確認するため、冬季インターンシップに参加。
3月…企業の採用情報が解禁。説明会参加やエントリーシートの提出を行う。
早期から選考を行っている企業の面接を受ける。
4年生の大まかな動き
6月…企業の選考活動が解禁。面接やグループディスカッションが最盛期を迎える。
あくまで一例ですが、おおよそのイメージとして頭に入れておくと良いでしょう。企業がいつから採用活動を始めるかは見えない部分もありますが納得いく就活を行うためには早めに動き出すことが何より大切です。
次に、学年問わずもっと早くから始められる就活対策を紹介します。
今からすぐに始められる!就活解禁前の準備
自己分析は必要?
自己分析とはこれまでの経験を振り返って、自分の得意なことや好きなことが何なのかを知る作業です。
自分がどんな人間で、何のために、どこで、どのように働いていきたいのか。深く、客観的に自分を理解することで、納得感を持って就職をすることができます。
就活では業界研究やインターンシップなどで外部から情報を集め、選択肢を広げたくなるものですが、就活を行う上で最も重要なことがこの「自己分析」です。
大学3年生の後半、企業にエントリーシートを提出する時期になってから慌てて自己分析を行ってしまうと、自分の将来をじっくりと考えることができません。こうなると働き始めた時に「自分がやりたい仕事はこんなことじゃなかった」と感じてしまうことも多いものです。
早めに分析を始め、余裕を持って自分自身や人生と向き合っておくようにしましょう。
あわせて読みたい:「自己分析」で就活をスタート!効果的な方法と3つのメリット |
業界、企業研究
就活では、自分がどんな仕事をやりたいのか、どんな会社に就職したいのか方向性を絞り、最終的には1社に決める必要があります。しかし、ほとんどの人は企業に対してCMなどから受ける漠然としたイメージしか持っていないのが現状ではないでしょうか。
まずは、世の中にどんな業界・仕事があるのか調べることから始めましょう。自分の知っている世界がいかに狭いものであるかに気付くと思います。
たとえば、ひとえにメーカーといっても、素材系から機械、金属、自動車、繊維、印刷などさまざまな分野があります。さらに市場の状況や発今後の成長性など、知っておくべき事柄はたくさんあります。
今、希望している企業の業界のみを絞り込んで研究をすることは、選択肢を狭めてしまいかねません。特に就職活動の初めの段階では、幅広く情報を収集することが大切です。
あわせて読みたい:「業界研究」せずに就活は始まらない! 400万社からあなたに合う1社を選ぶために |
インターンシップ
社会に出て就職をする前に「企業で働くとはどんなことか」を知るために体験できるのがインターンシップです。
インターンを通して社会人と一緒に働くことで、自分が企業や業界に抱いていたイメージを確認したり、自分がやりたいことを確認したり、見つけるきっかけとなります。自己分析や業界研究を通して考えた自分の将来の方向性が間違ってないのか、インターンシップで確かめてみましょう。
あいのりインターンでは、それぞれ特色の異なる企業4社の営業職を体験できるなど、まさに働くをイメージするのにうってつけです!Line登録からぜひ、情報をチェックしてみてください。
早めの動き出しで納得のいく就職をしましょう!
今回の記事では、一般的な就職活動の開始時期を紹介していきました。
企業の採用情報が出始める時期やエントリーが開始される時期など、企業を一社ずつ見ていけば時期に違いはあるかと思いますが、目安としてのスケジュールとして活用していただければ幸いです。
また、自己分析や業界研究、インターンシップなど自分で始められる準備に早すぎるということはありません。しっかりと準備した上で就活に臨み、納得のいく仕事・会社選びをしましょう!