写真提供:福岡市
「漠然と、企業の選び方が分からないな…」
「優良企業ってどうやって判断するんだろう…」
「選考に進んでいるけど、この企業でよかったのかな…」
多くの就活生が企業の選び方で悩まされます。
今後の人生を左右するため「就活で失敗したくない!」 と思う人も多いはず。
あなたがどの段階で悩んでいるのかを明らかにしながら
どう行動をすればいいのかを解説していきます!
企業を選ぶその前に…おさえておきたい企業分類表
「企業」という単語を聞いて、すぐ思い浮かぶのはどこですか?
世界規模で有名な企業?日系企業?テレビでCMを流している企業?SNSでフォロワーが多い企業?
それとも、家の近くにある企業?バイト先?
では、その企業は社会でどのような立ち位置なのでしょうか。
そもそも企業にはどんな種類がある?
企業はどのように分類分けされるのかご存知ですか?
まずは、2つのポイントをおさえましょう。
1.「中小企業」と「大企業」
中小企業と大企業にどういう線引きがあるのか。それは、資本金と従業員数です。
中小企業と定義されるのは、
業界 | 資本金 | 従業員 |
小売業 | 5000万円以下 | 50人以下 |
サービス業 | 5000万円以下 | 100人以下 |
卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
工業・鉱業・運送業など | 3億円以下 | 300人以下 |
そして、中小企業以上の規模のものが大企業に値します。
大企業とよく似た言葉で「大手企業」があります。
大手企業の定義は定かではありません。有名企業であり業界内でのシェアがトップクラスの企業を指します。
2.「B to C」と「B to B」
B to C・・・企業と消費者の取引
自動車、電気製品、住宅、食品、小売業全般など
B to B・・・企業と企業の取引
鉄鋼、半導体、電子部品、セメント、ガラス、工作機械、人材サービス、広告、商社など
みなさんが最初に思い浮かべた企業はどちらかというと、
ネームバリューがある大手企業やB to C企業ではないでしょうか。
気が付けば、知っている企業にばかりエントリーしてしまうことも。
たしかに、知っている企業は安心感がありますよね。
しかし、その他の企業が視野に入らなくなってしまう
大手病には注意しておきましょう。
あわせて読みたい:就活が上手くいかない…もしかして「大手病」かも?克服する方法や優良中小企業の見つけ方をご紹介 |
知名度にとらわれないことが、就活における企業選びのポイントです。
あなたはどの地点?企業選びに悩む理由と解決策
多くの就活生が企業選びで迷ってしまうのはなぜでしょうか。
1.自分のやりたいことや企業を理解できていないから。
2.就活の軸は定まっているが、企業の見極め方が分からないから。
3.数打ちゃ当たる戦法で手当たり次第に就活をしているから。
この3つのケースで考えていきます。
1.自分のやりたいことや企業を理解できていない。
自己分析・業界研究をした方がいいと言われるものの、
何から始めればいいかよく分かりませんよね。
自分がやりたいこと、どういう業界があるのかを知らなければ
就職活動で自分に合った企業を探すことはできません。
他の記事もあわせて
自己分析・業界研究にチャレンジしてみましょう。
あわせて読みたい:「業界研究」せずに就活は始まらない! 400万社からあなたに合う1社を選ぶために」 |
2.就活の軸は定まっているが、企業の見極め方が分からない。
行きたい企業の候補はあるけれど、「ホワイト企業なのかな」「今後伸びていく企業なのかな」という不安はありませんか?
そういう時は、企業分析を行いましょう。
企業情報を読み解く企業分析:SWOT分析をしてみよう!
授業などで耳にしたことがある方もいると思います。
他にも分析方法はありますが、
手始めにSWOT分析で企業を分析してみましょう。
内部環境 | 外部環境 |
Strength(強み) 例:○○への専門性が高い主力事業 |
Opportunity(機会) 例:インバウンドの増加による客足の増加 |
Weakness(弱み) 例:主力事業だけに頼りきり |
Threat(脅威) 例:他業界からの参入 |
企業のHPなどを見ると経営理念・ビジョン・事業内容・実績・方針・財務情報・CSRの活動など、たくさんの情報が載っています。
それらを S・O・W・T 4つの観点から企業を見ることで、企業の特徴を捉えられます。
しっかりとした分析内容でなくとも、行きたいと思う企業ならではの志望動機の発見にも繋がります。
もっと詳しく企業情報の読み解き方について解説している記事もあります。
あわせて読みたい:平均勤続年数が短い=ブラック企業ではない!企業情報の読み解き方 |
3.数打ちゃ当たる戦法で手当たり次第に就活をしている。
業界や業種、就活の軸を定めずに「とりあえず」就活していませんか?
そのままでは、たとえ内定が出たとしても、1社に絞り込む企業選びに迷ってしまいます。
その場合も焦らずに自己分析・業界研究・企業研究を行いましょう。
たくさん内定をもらった企業から、1社を選ぶ判断軸の1つに経営理念を参考にしてみてください。
福利厚生などが入社後に変わることはありますが、経営理念が入社後に変わることは滅多にありません。
同じ業界の企業でも、企業理念や志すものが違うだけで全く違う将来が待っています。
また、内定保留に悩んでいる方はこちらの記事を参考にしてみてください。
あわせて読みたい:第一志望企業の結果が出る前に、他企業から内定が出てしまった!そんな時どうする? |
中心価値で企業を選ぼう
福利厚生や給料などの周辺価値に共感して選ぶのではなく、
働き甲斐や業務内容など企業の中心価値に共感できるかも大切です。
どこの企業にも共通している価値ではなく、その企業でしか得られない価値で企業を選ぶことが大切です。
働き甲斐は、採用担当者や社員に質問してみましょう。
インターネットTV局 カウテレビジョンが公開している「企業密着ドキュメント」では、
社員のリアルな働きぶり、働きがい、選んだ理由などを知ることができます。
「COW-TV 企業密着ドキュメント」 |
まずは、中心価値で企業を選んで、
その後に自分がどうしても譲れない条件に照らし合わせてみてください。
まとめ
膨大な数の企業があり、
どこから手を付ければいいか分からなくなってしまうことは誰にでもあります。
大きなカテゴリーで企業を見るのではなく、細かなカテゴリーに分けていくことが大切です。
そして、あなたの就活軸と照らし合わせていけば、自然と行きたい企業が見つかります。
インターンや説明会に積極的に参加して、自分の足で情報を取りに行く。
すると、新たな発見や本当に自分がやりたいことが見つかるかもしれません。