コラム

従うことで軸が見つかる受動的就活のススメ【福岡就職白書Vol.3】

言われるがままの受け身の就活期

──そうなんですね(笑) 面談以降はどういったことをしていったのですか?

齋藤:能動的に動いたのはその面談に行くことくらいで、あとは全部受け身でした。はじめのうちはとにかくキャリアカウンセラーがおすすめする説明会やインターンに言われるがままに参加していました(笑)

まったくもって無知だったので、まずは提示してくださる機会をとにかく全部やってみる感覚でしたね。

それから1,2ヶ月の間に色々と説明会などに参加していくうちに「これは好き」だったり「これは嫌い」という部分が見えてきます。その理由を深掘りしながら、自分のストライクゾーンを絞り込んでいくことで、行きたい企業を明確にしていきました。

──それからYAMAP以外にも候補となる企業さんはいたのですか?

齋藤:何社か内定を頂くこともできました。ただ、その動機はすごく不純で、東京の企業であればどこでもよかったんです。友達が多いだとか、キラキラしたものに憧れを抱いていたとか、とりあえず成長したいとか。そういった理由でした。

でもそれでいいのか、本当にやりたいこと、自分の人生でやるべきことはなんだろうと考えていました。そんな悩みを抱えている中、家の近くの山に登ってみました。悩んだときは山に登るようにしてるんです。そして、自分が目指していた動機が不純な就活は違うということに気付きました。山を登りながら原体験に立ちかえると、「これが、やりたいことだ。」そう感じてYAMAPに入社したいという気持ちを固めました。

──齋藤さんは直感をすごく重視されている印象です。就活をする上で意識して行っていたことはありますか?

齋藤:自分と徹底的に対話することですかね。普段から自分のやりたいことが何なのか、なんでそれをやりたいのか、好きなのか。そういった動機づけはよく考えています。やりたいことや好きなことを自分で知っていて、言語化できるってとても強みだと思うんです。だから面接でよく聞かれる「あなたの強みはなんですか?」という質問にだって「自分の夢を知っていること、好きなことを好きって言えて説明できること。」そう答えて良いと思います。

日常の中で考えるのが難しいという人は意思決定マトリックスというものをつくると良いかもしれません。自分が大切にしたい軸を羅列して、自分が検討している企業に当てはめて考えていくものです。これはキャリアカウンセラーから言われて受け身でやったんですけど(笑)

 

就活時に活用していた意思決定マトリックス(一部)

あと最近は『メモの魔力』の1番最後の方にある、自己分析の質問をとにかく進めていくと良いのではないかと思ってます!

自分のやり方だけで終わらせない就活を

──もし今また就活をやるとしたらどんな就活をすると思いますか?

齋藤:自分のやり方はとても良かったと思っていて、後悔してません。とにかく言われるがままになんでもやってみることが大事だと思います。早いうちにキャリアカウンセラーに相談したら、自分から情報を取りに行くことが難しい人でも、自動的に情報は入ってきますし、とにかくプロや先輩に頼ることが大事だと思います。

──まずは頼ること。

齋藤:そうです。繰り返しになるのですが、頼った後アドバイスに素直に従っていれば、いずれ「これってそうなのかな?」と違和感を覚えるはずです。その違和感を元に自分のやりたいこと/やりたくないことが明確になっていくので、知らない選択肢をたくさん経験することが必要です。やりたいことを伸ばして、やりたいくないことを削る。そうすることで、どんどん自分の理想に近づきます。

自分が気になる企業にだけアプローチしていても、そうした違和感は生まれません。人のアドバイスに素直に従い、知らない企業の説明会やインターンにも参加することで、比較対象が生まれて、好きや嫌いのデータが蓄積されますから。そのデータを元に意思決定すると納得できると思うんですよね。だから強制的に複数社を回れるあいのりインターンは良い企画だなと思います。

──ありがとうございます!

齋藤:本当にさっさとやった方が良いです。やればやるだけ自分の中にデータが溜まるので。僕はやりたいことが明確だったので3年の12月からでも間に合いましたが、そうじゃない人は早いうちから取り組んだ方が良いとは思います。

そして、いいなと思う会社に出会えた時には、OBや会社の中の人に話を聞いて深くまで知ることで、自分にピッタリの会社と出会えるのではないでしょうか?

──なるほど!最後に就活を控える学生さんにメッセージをお願いします。

齋藤:就活は楽しんでやったら良いと思います。心配しすぎても良いことはありません。自分のことがどんどん分かっていく感覚はすごく楽しいですし、なにより色んな企業の社長と話せる機会はなかなかありません。これは就活生の特権で「こういう感覚で起業した。」などの話が対等な立場で聞ける機会は本当に貴重だと思います。そうした高い視座を持つキッカケにもしていけたらより一層楽しくなります。『メモの魔力』が大ヒットしたSHOWROOMの前田さんも仰っていたのですが、凄いなと思う人にたくさん話を聞いて、その人の価値観を自分と比較していくことで自己分析と成長が進んでいくのだと思います。

自分を理解して、さらには高めることができる就活。これは利用するしかありません!就活はポジティブなもの。ぜひ楽しんでください!

 

強烈な自分を持ちながらも、アドバイスに素直に従ってきた齋藤さんの就活。強い芯を持ちながら、柔軟な姿勢が印象的でした。これからも福岡にいる大学生の就活ストーリーをお届けしながら、みなさんの就活について一緒に考えていきたいと思います。それではまた!

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