就活対策

【面接対策】よくある就活質問「最近の気になるニュースは?」答え方

面接にはよく聞かれる「定番の質問」がいくつかあります。そのひとつが「最近の気になるニュースは何ですか?」です。

とはいえ、ニュースといっても色々ありますよね。

・テレビで報道されている時事ニュース
・新聞で取り上げられた社会問題
・ローカルなニュースや芸能、スポーツについて…等々

数あるニュースの中から、どのようなテーマを選べばいいのでしょうか?
また、質問にはどのように答えればいいのでしょうか?

そんな疑問をもつ就活生に向けて、今回は面接対策講座「気になるニュースの回答方法」編をお届けします!

なぜ「最近気になるニュース」なのか?面接担当者の質問意図を察知しよう

面接担当者は「面接」という限られた時間の中で、あなたを知ろうとしています。質問に対する答えから、あなたの人柄や性格、考え方を見ているのです。あなた自身をしっかり伝えるためにも、まずは質問の意図について考えてみましょう!

「最近気になるニュースは何ですか?」

今では定番となっている質問ですが、定番になるには理由があります。この質問から、面接担当者が知りたいと思っているあなたの3つの能力について解説していきます。

1. 情報収集力

社会人になると、情報収集をする習慣をつけて知識の引き出しを増やし、自ら学んでいくことが求められます。学生時代のように、誰かが教えてくれる機会はだんだんと減るため、情報アンテナの高さが重要になるのです。

近年ではスマートフォンの普及により、いつでもタイムリーな情報を仕入れる事ができます。しかしその一方で、フェイクニュースなど真偽の怪しい情報も、よく目にするようになりました。ユリウス・カエサル曰く、人は喜んで自己の望むものを信じるもの(デマや噂に流されやすい)。ここでいう情報収集力とは、客観的視点から真偽を見極めた質の高い情報を、継続的に入手して知識の引き出しを増やしていくことを指します。

知識の引き出しが多ければ、何か問題が発生したときでも柔軟な対応が可能になります。また、知っていることが多ければ会話の幅も広がるため、情報収集力は社会人に求められるコミニュケーション力の向上にも繋がります。

情報収集することに意識が向いているか?習慣的に新しい情報を知ろうとしているか?

最近気になるニュースを聞くことで、情報収集に対するあなたの姿勢が見えてくるのです。

面接担当者のチェックポイント

[今の時点でどの程度の情報収集力をもっているのか]

回答対策

[日ごろから情報収集する習慣をつけておく]
[なるべく一週間以内の情報を準備しておく]

2. 論理的に説明する力

誰かと話をしていて「この人知的だなぁ」という印象を持ったことはありませんか?要点がまとまっていたり、話に説得力があったり、話し方が上手な人っていますよね。

話し方が上手な人は「論理的な説明」をしていると言われています。多くのやり取りが交わされるビジネスの世界では、上司への報告や取引先との交渉において「論理的に説明する力」が重要になるのです。

「最近気になるニュース」に答えるためには、ニュースの概要や結論を簡潔に説明する必要があります。その説明から、あなたの「論理的に説明する力」をチェックしているのです。

論理的な説明をするために必要なポイントは、たった2つ。

それは「結論と理由がハッキリしていること」と「要点が簡潔にまとめられていること」です。この2点をしっかりおさえれば、誰でも話し上手になることができます。

「結論と理由がハッキリしていること」を鍛えるためには、普段から話す順番を工夫してみましょう。例えば朝のこんなシーン。普段なら「今日は夕方から雨が降るみたいだから、洗濯物は中干ししといて」というところ。それを「洗濯物は中干ししといて。夕方から雨降るみたいだから」のように結論から話すことで、主張が伝わりやすくなります。

この例文は短いのでその効果があまり見えにくいですが、もっと長い内容を話すときに結論から伝えると随分と印象が変わるはずですよ!

「要点を簡潔にまとめる」説明力のトレーニング法については、記事の最後で紹介していますので、参考にしてみてください。

面接担当者のチェックポイント

[結論と理由が明確で、筋道を立てた話し方ができているか]
[論点がずれずに要点をまとめられているか]

回答対策

[ニュースの結論 > 選んだ理由 > ニュース概要・補足 > 自分の意見 の順に説明する]
[上の構成に沿って150~300文字程度に書き起こしてみる]
[他の人に説明を聞いてもらい、伝わり方を確認する]

3. 話題選びのセンス

面接担当者は、あなたがどのニュースを選び、それに対してどんな考えを持ったのかに注目しています。そこからあなたの持つ関心や、考え方の特徴を知ろうとしているのです。また、ビジネスにおいては「政治・宗教」などNGな話題が存在しています。そういったNGを避けるマナーが備わっているのか、という点もチェックされています。

おすすめは、志望する企業や業界に関係する話題です。

なぜなら、あなたの志望度の高さや真剣であることのアピールにもつながるからです。また、面接担当者は自分の企業に関係する情報について把握しているため、ニュースの概要が伝わりやすいといったメリットもあります。

一方で、話題の論点がずれていると、相手も共通の情報を持っているため、マイナスの印象が強くなる可能性も考えられます。専門家の意見を参考にしたり、関連する情報を深堀してみたり、入念な情報チェックが大切です。

聴いた話をそのまま話すのではなく、自分の言葉でアウトプットすることも大切です。ニュースが自分にどんな影響を与えたか?とうい視点を持っておくと話しやすいかもしれません。

面接担当者のチェックポイント

[志望企業・業界への関心度・理解度はどれくらいか]
[流行のトピックを認知できているか]
[情報を分析し、自分なりの考えを持っているか]
[NGな話題を避けるマナーがあるか]

回答対策

[志望業界の情報を継続的にチェックする]
[他人の受け売りはせず、自分の言葉で話す]
[政治・宗教の話題は避ける]

習慣にしよう情報取集

知らないことについて聞かれると、答えに詰まってしまいますよね。

「気になるニュース」ではなく「XXのニュースについてどう思いますか?」とピンポイントで聞かれるケースも…そんな場合にも対応できるよう、日ごろからの情報収集が大切です!

チェックすべきニュース媒体は?

(1) 新聞を読む

まずは新聞をチェックしてみましょう。

就活の参考にするのであれば、日本経済新聞をおすすめします。理由はビジネスや経済など、社会人向けの話題を中心に取り扱っているからです。また、日本経済新聞なら電子版があり、スマートフォンから気軽に記事をチェックすることができます。その電子版には、特定の企業・業界の記事を追っていく機能も付いており、忙しい就活期間でも効率的に情報収取ができるのも強みです。

新聞を購読するのが金銭的に厳しいという場合は、市や大学の図書館に置いてある新聞を活用しましょう!

(2) 業界の専門誌を読む

業界によっては、その分野に特化した新聞があります。

たとえば不動産経済通信や半導体産業新聞、日本パン・菓子新聞といったものまであります。こういった専門誌を読むことで、志望する業界のトレンドを知ることができます。

また、専門誌だけに内容が難しいですが、だからこそ情報を自分なりに読み解き、論理的説明力を発揮できれば、面接担当者は感心するはずです!

各業界にこれだけの専門誌があります。ぜひ志望する業界の専門誌をチェックしてみましょう。

参考:専門誌・業界紙一覧 ~顧問先の業界をチェック~

意外と見落とす「説明力」

「せっかく情報を集めたのに、面接での答え方が上手くいかなかった…」というケースがよくあります。実は私も経験済みです。

論理だてて説明することは、思ったより難しいですよね。そこで、情報収集と併せて行う「説明力」対策について紹介します!

300文字 > 200文字 > 100文字 削り取りレポート

まずは関心のあるニュースを見つけたら、その概要と結論を300文字程度のレポートにまとめます。その300文字の説明で意味が十分に伝わることを確認したら、次は内容を削り200文字でまとめます。

200文字でも意味が十分に伝わることを確認したら、100文字まで内容を削ります。100文字以内に収めるのは難しいですが「どうしたら要点をしぼって、内容を分かりやすく伝えられるか」と試行錯誤する過程が重要なのです!

こうして一度、情報を文章にまとめて整理すると、論理だてて説明する良いトレーニングになります。また、志望する業界に関係する情報をまとめることで、業界研究にも活用できて一石二鳥です。

「情報収集力」と「論理的説明力」を鍛えて、「最近気になるニュース」をびしっと答えましょう!

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