初めてのOB・OG訪問。同じ大学の先輩とはいえ、会ってどんな話をすればいいのか?きちんとした質問ができるかな?不安や緊張でいっぱいの方も多いと思います。
そこでこの記事では、OB・OG訪問の機会をより良いものにするためにも、OB・OG訪問で使える聞き上手のコツをお届けします。
OB・OG訪問とは
「OB・OG訪問」とは、自分の興味のある企業や団体で働いている同じ大学出身の先輩を訪ねて、その企業や仕事内容、その人の就活体験などの話を聞きに行く活動です。企業・研究や就活の事前準備として有効な活動です。実際にその企業で働いている人の声を直接聞けるので、ネットの情報だけでは分からないリアルな企業理解に繋がります。
最初にすべきは訪問目的の設定
まず本題に入る前にやってほしいのが、OB・OG訪問ごとに訪問の目的をきちんと設定することです。というのも訪問の目的を意識することで、その訪問で自分が聞くべきことの優先順位が全然変わってくるからです。例えば、まだ志望する業界や会社が明確でない場合、OB・OGに聞きたい内容は「どのような就活を行ったか」「どのようにして行きたい会社を絞り込んだか」といった、就活体験や就活アドバイスのような内容が多くなると思います。逆に、自分がOB・OGの会社を強く志望している場合は、選考に有利な情報などが聞きたい内容のメインになるはずです。
平均的なOB・OG訪問の時間は30分程度と言われています。短い時間で最大の成果を上げるためにも、改めて現在の自分の状況を踏まえた上で、何を一番の目的とするのか、事前に考えておきましょう。
訪問目的の参考例
志望する業界や会社が明確でない。自分の就活の軸が定まっていない。
OB・OG訪問の主目的は、先輩の就活体験やアドバイス、仕事の魅力などを聞いて、自分がどんな会社で働きたいのか、どんな働き方をしていきたのかを決める参考にする。
ある程度やりたいことは見えていて、もっと業界や会社について深く知りたい。
OB・OG訪問の主目的は、その業界や会社、仕事内容についてウェブではなかなか知ることのできないリアルな情報を得て、その業界や会社への理解・志望度を高める。
もうその企業に入りたくて仕方がない。
OB・OG訪問の主目的は、ウェブで知ることのできないリアルな企業情報だけでなく、OB・OGがどんな就活をしてその企業に受かったのかなど、選考に有利な情報・役立つアドバイスも得る。
さて、いよいよ本題のOB・OG訪問時のコツについてです。
質問内容よりも大事な「話の聞き方」
OB・OG訪問に関する悩みとして「会ってどんな話をしたらいいか分からない」といった悩みを多く聞きますが、実は良い質問内容を考えたりトーク力を磨く以上に、OB・OG訪問の成果に直結し、かつ実践が簡単なコツが「話の聞き方」を意識することです。
意外に思われるかもしれませんが、OB・OG訪問の実際を考えてみると、メインで話すのはOB・OGの側。自分が上手く話すこと以上に、OB・OGに気持ちよく話してもらうことの方が、上手くいくための近道なのです。
「うなずき」と「あいづち」を意識しよう
話の聞き方の中でも、一番実践が簡単で効果が高いのが、気持ちの良い「うなずき」と「あいづち」です。当たり前じゃん、と思いましたか?実は意外とできていない学生も多いのです。
うなずきのコツ
相手の方を見て、視認可能な大きさのうなずきをする。相手の目を見ると緊張してしまう方は、鼻の頭を見る。
あいづちのコツ
簡単にできる「ハヒフヘホの法則」というものをご紹介します。
ハ | 「ハイハイ(理解)」「ハー(共感・納得)」「ハーッ?!(驚き)」 |
ヒ | 「ヒーッ(驚き)」 |
フ | 「フムフム(同意・納得)」「フォー!(驚き)」 |
ヘ | 「へー!(驚き・感心)」 |
ホ | 「ホォ~(感心・感嘆)」 |
これらはあくまでコツであって、大切なのは相手に関心を寄せて、思いを込めて話を聴く姿勢です。
やってみよう!聴き上手実感ワーク
(1) 2人1組で、話し手と聞き手を決める
(2) 話し手は1分間自己紹介をする
(3) 聞き手は自己紹介を聞く際、うなずきやあいづちNG
いかがでしょうか。聞く手のうなずきやあいづちが無いだけで、喋りにくさを感じませんでしたか?聞く姿勢の大切さを実感できるちょっとしたワークでした。
結論
・まずは自分のOB・OG訪問の目的を考える
・質問内容は事前に優先順位を考えておく
・うなずき,あいづちで聴き上手を意識する
この3点を実行することで、OB・OG訪問がより実りあるものになるはずです。また、聴き上手のテクニックはOB・OG訪問に限らず、さまざまなシーンで活用できるコミュ技です。技を駆使して、必要な情報を集めていきましょう!