コラム

学生団体代表が描く、一見不思議なファーストキャリア【福岡就職白書 Vol.2】

決め手はWin-Win

──確かに新しい視点は大事そうですよね。2つ目の理由を教えてくださいますか?

木寺:「Win-Win」という理念です。簡単そうに見えて難しいこの理念が会社全体に浸透している雰囲気もすごく魅力的に映りました。就職するならIT企業を考えていたので、その点だけ絞りつつ、企業規模や業界は問わず広く会いに行っていました。

──Win-Winを意識したのはいつごろ?

木寺:地域おこしをしていた時からです。地域の活動でも、誰かの「やりたい」という気持ちが先行して、やりたいことを突き詰めた結果、Win-Winの関係ができないまま継続できない現状がありました。継続できなければより良い変化をするための影響を与えることができませんし、その瞬間だけ変わるのでは地域が長期的に変わっていくことなんてできません。

また、他にも福祉ボランティアの経験が印象に残っています。私がボランティア活動を行うのはお金をもらえずともその経験に価値を感じていたからこそだと思います。ただ、ある時、ボランティアを掲げながら、駐車場の整備をするだけということがありました。労働として使われた時にWin-Winではないことに気づき、モチベーションが続かなくなりました。やっぱり関わっている人全員が幸せになる状態がすごく大切だと思います。

今振り返ると反面教師的にWin-Winの大切さを知った感じですね(笑)

──そうした理由でインタースペースさんに決めたのですね。その際、会社選びに悩んだりしなかったんですか?

木寺:実はとても悩みました。最後の候補として考えていたのは3社で。

インタースペース以外に悩んでいたところとして、ひとつは自分のやりたいことである地方創生に直結する事業をしている会社さん。もうひとつは大好きな九州のためになる事業をしているところです。結果的に地方創生とは1番関係のない会社に行きました。

──地方創生に1番関係ないところへ行った理由はなんだったのでしょうか?

木寺:地方創生になるかどうかは捉え方次第だと思っています。確かにインタースペースは広告を扱っている会社なので、直接的には地方創生に関係ありません。ただ、事業はなんであれ、自分ごとにして考えることが大事だと思います。

例えば、広告の仕事でも魅力を発信する力がつくかもしれません。私であれば佐賀県の魅力を発信することにより、観光客を増やすことができるかもしれません。直結することではなくても、身につけられるスキルを元に将来の自分を考えることが大事だと思います。

今就活をするなら自己分析は必須

──今就活をするのであればどんな方法で就活をしていきたい?

木寺:もともと社会人との関わりが多かったので、「なんでそんな活動やってるの?」というような質問をよく頂いていました。そのため、自分について考える機会が周りの同期よりも多かった気はします。そうした自分について考える時間をたくさん取ることは就活の時にとても役に立ちました。なので、ぜひ自己分析は早めに行うと良いと思います。

私は逆求人というイベントに参加して自己分析を深く行なっていきました。こうしたイベントを活用することもすごく効果的だと思います。カウテレビジョンさんのミチシルベにも、もし私が学生だったら参加したかったです(笑)

──ありがとうございます。では最後に就活生へのメッセージを。

木寺:判断軸を持って自己実現することが1番大切です。人生は何も仕事だけではないですし、プライベートもひっくるめてどんな自分になりたいかという自分の軸を持つと良いと思います。

自分の心に素直になること。本当に納得すること。あくまで仕事がすべてではないので今の就活生は気負わずに就活をしても良いのではないのではと思います。あくまで自己実現のひとつとしての会社選びなので!

 

木寺さんの就活ストーリー、とても参考になることばかりでした。将来的にやりたいことと直結したことをする必要もないというのは、これから就活を迎える学生さんにとっても大事なのことなのではないでしょうか。自分らしくあるための仕事選びをぜひ実践してみてくださいね!

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